
アンジェラ・アキが武道館公演へ来てくれたファン向けにと密かに製作していたタイトル曲を中心に、金田一耕助シリーズの映画『犬神家の一族』の2006年版イメージソングとなった「On&On」、JFLキャンペーンソングとして製作した「Power of MUSIC」、デビュー曲「HOME」の弾き語りバージョンの計4曲を収録。
自身初となった日本武道館の公演までの半年の間、配信限定リリースなどはあったものの、アルバム「Home」発売以来殆ど新たな楽曲を発表していなかったために、CD作品としては約9ヶ月振りと久々の作品リリースとなる。ちなみに、シングルでカバー曲が収録されないのは自身初の試みである。
初回限定盤のみDVD付で発売される。なお、この作品は「サクラ色」という曲名であることから、帯やCD、DVDのタイトルも桜色で記載されている。
なお、Yahoo!動画では発売の1ヶ月前に当たる2007年2月6日~2007年2月13日の間、「サクラ色」のPVを無料フル視聴できるサービスが展開されていた。
本作ではプロデュースをアルバム「Home」までの松岡モトキから東京事変などでも活躍している亀田誠治へと交代している。このシングルの収録曲のうち、「サクラ色」と「On&On」が亀田誠治による編曲である。タイトル曲はアンジェラ自身が各メディアで語っているように、本来は『武道館ライブの来場者へのプレゼント』として製作しており、所謂桜ソングや卒業ソングを目論んで製作したものではない。これについて「時期としては完全に季節外れではあるが、もし、今の自分自身を振り返るとしたらやはりワシントンの時代をはずすことはできない」として自らの「サクラ色の季節」を描いた楽曲が完成したと言う。
収録曲
CD
サクラ色
ソニー「Cyber-shot Tシリーズ」CMソング
武道館で初披露となった楽曲。それまでライブの披露はおろか、外部への楽曲の存在すら殆ど明かされず、武道館ライブにおける完全なシークレットとして製作されていた。それまでの楽曲とは異なり、『日本』を舞台にした楽曲ではなく、彼女がワシントンD.Cで何もかもが上手くいかなかった留学時代を回顧して描いた楽曲。この時代のことを自ら「桜色の時代」であったと語っており、ポトマック河畔の桜に託した楽曲であると紹介された。今後様々な人々を後押しすることのできるような決して後ろ向きにならない内容の詞となっている。武道館披露時には事前に配布されていた桜色のハンカチで大雨の武道館に見事桜を咲かせている。歌詞の一部にはデビュー曲「HOME」の一節を意図的に使用している。自身の製作した楽曲のフレーズを意図的に入れるという作曲法は過去にも、米米CLUB『君を離さない』、サザンオールスターズ『LOVE KOREA』、より子『second Birthday』などに同様の試みが見られる。また、タイアップに関連して、アンジェラが撮影・作成したこのシリーズの目玉である「音フォト」をサイバーショットの公式ホームページで公開している。PVに使用されているものは2番を丸々カットしているが、これは近年相次ぐP2Pソフトでの違法ダウンロードを防ぐための措置とも考えられる(P2Pに流れている音源にはPVをリッピングした音源が非常に多い)。また、武道館の初演時とは楽曲の構成が微妙に異なっており、シングルバージョンでは大サビ部分が短くなっているほか、途中にあった「Keep on dreaming all your life」と唄う間奏が無くなっている。
On&On
全国東宝系公開映画「犬神家の一族」イメージソング
アルバム「Home」発売後、最も早い時期に存在の明かされた完全なる新曲。このシングルでの発表以前には、Moraおよびbitmusic、着うたフルで先行配信しており、映画「犬神家の一族」サウンドトラックにも収録されているが、そちらはサウンドトラックバージョンであり、シングルバージョンでは前者にはなかった2番が追加されている。このシングルによってフルバージョンがようやくソフト化されたことになる。元々製作時期は「サクラ色」よりも遥かに先で、アンジェラ自身はこの曲が次シングルと想定していたようであるが、武道館ライブのためにサプライズを行いたいとして製作した「サクラ色」のデモをスタッフに聴かせたところ、こちらをA面するべきだと言われ「サクラ色」がA面になったという経緯がある。
Power of MUSIC
JFL系列「Power of MUSIC」キャンペーンソング
アルバム「Home」収録曲の「MUSIC」のリメイクバージョンであり、サビ以外の部分が大幅に変更されている他、アレンジもかなり異なる。大サビ後の展開はほぼライブでの「MUSIC」に沿ったものを使用している。Moraおよびbitmusic、着うたフルで先行配信されていた。なお、この楽曲は企画モノのひとつということもあってか、ライブではこの楽曲の元となった「MUSIC」の方が披露されることが多い。ラジオ局からこの企画を提案された時点では「(企画の)「Power of MUSIC」のコンセプトはまさに(「Home」収録の)「MUSIC」なのですが・・・」と答えたが、「できれば新曲を」との依頼を受け、「MUSIC」のサビ部分は主張として譲らないということで現在のような楽曲となったと言う。なお、このような構成の楽曲は他のミュージシャンでは松任谷由実『Good-bye friend」などがある。
HOME -piano version- (bonus track)
「第57回NHK紅白歌合戦」でも歌唱された自身のデビュー曲。ライブで披露されている弾き語りバージョンと同じ構成で録られたものである。バンドバージョンの「HOME」とは歌い回しも演奏もよりライブでの「HOME」に近い形となっている。恒例の洋楽曲のカバーは収録されなかったものの、カバー曲という点においては自身の楽曲のセルフカバーをするという形となっている。なお、2006年12月31日23時から、これとほぼ同様の弾き語りで披露された第57回NHK紅白歌合戦バージョンの「HOME」がオンライン限定配信で販売されているが、こちらは紅白と同様の構成であり、1番のみの歌唱。紅白で披露されたバージョンとは細部に違いが見られる。
初回限定盤DVD
サクラ色 -music video-
HOME (Live in ZEPP TOKYO 2006/10/12)
サクラ色 -music videoメイキング-
売上枚数
初動売上4.1万枚(オリコン)
スポンサーサイト