作詞・作曲:鬼束ちひろ、編曲:羽毛田丈史。⇒Ranking

もともとこの作品は2枚目のシングルとしてリリースする予定はなかったが、ドラマのヒットにより急遽シングル化されることとなった(詳細はシングル「Cage」の項を参照のこと)。
この曲のヒットにより、第14回日本ゴールドディスク大賞の「ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされた(プラチナディスク認定のため)。
収録曲
月光
言わずと知れた代表曲。ドラマタイアップに起用され、急遽シングルリリースが決定したため、全作品中最も制作期間が短い。後に羽毛田氏はベストアルバム「the ultimate collection」のライナーノーツにおいて、「楽曲のアレンジが3パターン、ピアノのみ、ピアノとストリングスカルテット、バンド、それぞれ存在した。ピアノだけでは強烈な歌詞には脆弱で、バンドでは楽曲の持つ美しさや儚さが損なわれる恐れがあるため、ピアノとストリングスカルテットを採用した」と公言しており、短い製作期間の中でも楽曲の世界観を見出し、こだわりを持って制作されたことが伺える。ちなみにバンドバージョンはボツとなってしまったが、ピアノのみのバージョンは改良の結果、後に1枚目のアルバム「インソムニア」に「月光 (album version)」として収録されることとなる。なお、この楽曲のヒットにより鬼束=月光というイメージが定着してしまったせいで、本人は後に「この曲は嫌い」と発言したこともある。これに関連し、シングル「育つ雑草」がフジテレビ系「めざましテレビ」(2004年9月21日放送)でニュースで取り上げられた際に番組スタッフがこの曲をBGMで使用したいと申し出た際は「昔の曲は使わないで欲しい」と断固使用させなかったという(これが本人の意向であるのか、事務所側あるいは版権上の問題であったのかは諸説あり確定不能)。
Arrow of Pain
公には「眩暈」が初のラブバラードとなっているが、実質はこれが初めてのラブバラードである。2枚目のアルバム「This Armor」に楽曲の世界観を評価されて収録される異例の事態となり、後に映画の挿入歌としても起用されることとなった。
月光 (Inst.)
タイアップ
「月光」:テレビ朝日系金曜ナイトドラマ「トリック」主題歌、全国東宝系公開映画「トリック-劇場版-」主題歌
「Arrow of Pain」:映画「グローウィン・グローウィン」挿入歌
最高チャート順位
週間順位11位(オリコン)
売上枚数
累計売上56万枚(オリコン)
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